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代ゼミ 模試 閉鎖 講師 [巷の話題]

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先日、あの大手予備校の『代ゼミ』こと代々木ゼミナールが
校舎を大幅に減らすとのニュースがあった。

今回はさらに、全国模試も廃止するとのこと。

大学受験の世界では、時代が変わったのだなとつくづく思う。

なぜ、こうなったのだろうか?



私の代ゼミに対するイメージは以下のようなものだった。
□各地域の主要駅の前には必ず校舎がある
□衛星授業用のパワボラアンテナが目立つ
□良く言えば個性的、悪く言えば変な講師が揃っている

ただ、良くも悪くも大手の予備校だったと認識している。


とは言え、時代の流れとマーケティングで他の大手予備校に大きく水を開けられていたのだろう。
その辺りについて、少し考えてみることにする。

【その1】時代の流れ

『大学全入時代』と言われたのはいつだっただろうか?

第2次ベビーブーム以降で明確な人口の山がない日本では、
少子化と呼ばれて久しい。

それに対して専門学校と見紛うばかりの大学などが増えた結果、
大学の定員はひところと比べて増えている。

文部科学省のデータから特徴のある年のデータをピックアップすると、以下のようになる。

平成4年(戦後2回目の18歳人口ピーク・・・第二次ベビーブーム世代)
 志願者数 : 92万人
 入学定員 : 47万人 → 志願倍率 : 1.95%
 入学者数 : 54万人 → 入学倍率 : 1.70%

平成11年(私立大学で入学者が定員に満たない問題が表面化)
 志願者数 : 75万人
 入学定員 : 52万人 → 志願倍率 : 1.44%
 入学者数 : 59万人 → 入学倍率 : 1.28%

平成23年
 志願者数 : 67万人
 入学定員 : 57万人 → 志願倍率 : 1.17%
 入学者数 : 61万人 → 入学倍率 : 1.09%

※注※
 志願倍率=志願者数÷入学定員
 入学倍率=志願者数÷入学者数

平成11年には3人に2にが大学に入学していたのが、
平成23年にはほとんどの受験生が大学に入学しているということが分かる。


もはや、受験戦争の意味が変わっている。

以前は『大学に入学できるか?できないか?の戦い』だったのが、
今では『志望する大学に入学できるかどうかの戦い』になっている。

つまり、『大学に行けるのであれば、どこの大学でも良い』という受験生であれば、
まず大学生になれる。。。という世の中になったわけだ。


ということは、『予備校が必要な学生の数が減る』という現象は、
思った以上に激しかったということだ。

だって、わざわざ予備校に行かなくても大学に行ける学生が増えたんだもの。
そもそもの受験生が減っているにも関わらず。

また、筆記試験によらない、面接での受験という制度も出てきたので、
更に輪をかけて受験勉強を予備校に頼る受験生は減っていたことだろう。


ということは、予備校業界は『この大学に行きたい!だから予備校で頑張る』という数すくない学生を、
自分の校舎に連れてこなければならなかったということになる。


【その2】マーケティング(目立たない?)

そこで今度はマーケティングの問題だ。
といっても、この点についてはあまり小難しく考えていないのだが。。。

私が率直に感じるのは『戦略』が明確で無かったのではないか?ということだ。

例えば、『東進衛星予備校』のことを考えると『街やテレビでよく見かける』。

例えば、緑色一色のバス。
大きく『東進衛星予備校』と書かれている。目立つ。

例えば、林修氏。
『いつやるの?今でしょ?』の決め台詞は東進衛星予備校のCMのみならず、
テレビのバラエティでも大きく取り上げられた。
そして、気が付くと『他の講師もテレビに登場』している状態。

衛星授業で代ゼミとバッティングしている予備校が、
ここまでテレビで露出してアピールしていたのに対して、代ゼミはというと。。。

どこかでお見かけしましたっけ?

受験生が身近にいないせいか、全くと言っていいほど見かけなかった。

この時点で『勢いが違う』と思ったものだ。
もしかすると最初は『作られた勢い』だったのかもしれないけれど。


【おまけ】

東進衛星予備校のテレビCMには多くの講師が映っているけれど、
その中に、元代ゼミの講師の方を見かけた。
※リンクをクリックするとYouTubeにジャンプします

私は予備校業界にはあまり詳しくないけれど、
予備校講師もプロ野球選手のように業界を渡り歩くのだなぁ。。。などと思ったことを思い出した。

ビジネスである限り、どんな業界にも競争が有り、
栄枯盛衰があるのだなと、改めて思う。




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